2011年7月7日木曜日

スペインワイン&フード商談会2001 福岡会場に行ってきました

スペイン大使館経済商務部主催のスペインワイン&フード 商談会とスペインワインセミナーに行ってきました。

スペインワインの特集を以前したことがあったのですが、スペインワインのクオリティとコストパフォーマンスの高さに
「これからもっともっと波が来るな~!」
などとちょっと偉そうに思ったことがあります。

色々なインポーターさんも少しずつ取扱が増えてきているように感じておりますが、なかなか思ったほどの広がりを感じられずにおりました。
当方の勉強不足も含め、セミナーに参加して色々なインポーターさんと直接話をして、もっとスペインワインに触れてみよう!と思い参加してきました。

フードも含め全部で36社が集まったブースはちょっと覗いて回るだけでも楽しくなってしまいます。
時間の都合で全部のブースは回れなかったのがとても心残りで残念でしたが、サクサク回らなかった自分の時間配分のミスのせいもありました。すぐにワインに夢中になってしまう飲んだくれのサガ・・・ということにしておいてください。



セミナーの模様
狭く見えますが広いフロアでした。
50名近く参加していました。

今回のスペインワインセミナーのテーマは
『緑の大地と碧い海のワイン DOリアス・バイシャスの白ワイン』

「グリーンスペイン」と称される大西洋に面したガリシア州南部に位置する「リアス・バイシャス」は、スコットランドやオーストリアの影響を色濃く残しており、バグバイプやキルトのスカートなどその文化も今なお残っているそうです。
経済的にも発展していて、ファストファッションで有名な「ZARA」はガリシア発祥で、今も本社があるんだとか。キリスト教の一大聖地として巡礼の旅で有名な「サンチャゴ」もガリシアにあります。


そのガリシア州の海岸に位置する「リアス・バイシャス」は、三陸などのリアス式海岸の語源にもなった入りくんだ海岸線が続いている地形です。ただし、三陸ほど険しい地形ではなく、入り江が深く穏やかで、大西洋に面しているため暖流の影響で比較的暖かな気候です。
その入り組んだ入り江の海辺のすぐ近くまでブドウ畑が広がっているワイン産地です。
栽培されるブドウ品種の95%はアルバリーリョ。白ワインの品種です。
海に面しているため海の幸との相性が抜群で、四国や九州でも食されている岩場に生息する「亀の手」(スペインでは高級食材で、ゆでて食べる)やタコ、カキやムール貝と共に現地では食されているそうです。

穏やかな傾斜が見られ、日当たりの良い渓谷、土壌は砂地。さほど深くなく、やや酸性。赤い土壌は花崗岩。砂地と花崗岩質が混在しているのがリアス・バイシャスの土壌の特徴で、水はけがよく比較的やせた土地のため農業には適さないのですがブドウ栽培には向いていると言う土地柄です。
また、年間を通して降雨量はほぼ一定で、年間平均気温は14℃と温暖。同じスペインの産地であるリオハやリベロ・デュエロよりはるかに涼しく、雨量が多いのですが、ブドウの成長期には少なく、収穫後の冬が雨季に当るためブドウの成長には問題がないだけでなく、非常に適しているのだとか。フランスのボーヌや日本の勝沼と比較しても、成長期の降雨量はリアス・バイシャスが一番少なくなっています。

リアス・バイシャスがDOとして認められたのは、1988年とごく最近ながら、そのクオリティの高さゆえ世界中から注目を集める産地となりました。この20年あまりでブドウの栽培面積は約16倍に急激に拡大。ただし、1社当たりの生産規模が小さく、50万L以上生産しているのは8社のみ。
その理由は、ブドウ畑の分布にありました。

つづきはその2で。

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