2011年10月30日日曜日

シャンパーニュ:アンリ・ショーベ ブラン・ド・ノワール

『この造り手に辿り着くまでに5年かかりました。
数百軒のRMを訪問する中で分かっていたのは、シャンパーニュで腕自慢の造り手が最も密集している地域は、コート・デ・ブラン最南部のプルミエクリュの村々一帯(シャルドネ)と、モンターニュ・ド・ランス真北部から西側の丘陵地帯(小モンターニュ・ド・ランス)にかけてのプルミエクリュ中心の村々一帯(ピノ・ノワールとピノ・ムニエ)であること。「グランクリュの名前に胡坐をかいている奴らには絶対負けないぞ」という職人のプライドが、あまりのうまさに絶句してしまうような衝撃の作品群を生み出します。
しかしながら、RMの醍醐味を”個性”に求める時、後者地域の生産者は3品種をブレンドする習慣が根強く、ブラン・ド・ノワールをことごとくプレステージ・キュヴェにしてしまうという問題があります。「あるはずのものが、ない」という葛藤からようやく解放してくれたのが、リリー・ラ・モンターニュの名手ダミアン・ショーヴェでした。』

輸入元:ヌーヴェル・セレクション資料より



「どんなワインだろ?」

資料を読んでまず思ったことがそれでした。試飲会の際は、鼻をやられて(来場者に香水をつけている方がいたようで・・・)味が良くわからなくなっていたタイミングで試飲してしまったので、「何かいいようなんだけど、詳細が良く分からない」というお恥ずかしいことに・・・(汗)。
テイスティングの際に香りを嗅ぐために空気と一緒に香水の香りも吸い込みすぎたのか?鼻水が出てくる始末・・・
こんなこと今までなかったのにな、と思いつつ、鼻と口はつながってるんだと再認識しました。(言い訳に聞こえますね。)

ただ、そんな状態でも
「なんだか凄くおいしい気がする・・・」
ことだけは確かに感じられました。


生産者のダミアン・ショーベ氏
「魚介類ももちろん良いが、
むしろ肉料理に合わせていただきたい」
と語る職人です!

ちゃんとテイスティングをやり直したい衝動に駆られていたところ、ちょうどお伺いしたBARで出会ってしまいました!これって運命?!(大袈裟ですね・・・)

遠慮なく頂いたところ・・・
「ブラン・ド・ノワールです!!」という強い主張はないものの「あれっ?!言ってなかったけ?ブラン・ド・ノワールだよ。」ととぼけるでもなく、「聞かれなかったから言わなかっただけだけど。」というような自己アピールが強くないけど自分を良くわかってる人みたいなシャンパーニュです。

個人的なブラン・ド・ノワールのイメージは、パワフルさを感じさせるようなボディの強さと奥行きと赤ブドウ由来のふくよかな果実味とタンニンっぽさを感じるというような感じでしょうか。
アンリ・ショーベのブラン・ド・ノワールにもそんな雰囲気は感じるのですが、それだけというものではありませんでした。白ブドウのようなきれいな酸が感じられました。ここまで両方がバランスよく成立しているシャンパーニュはそうそうないように感じられました。
華やかでいてクールな美女みたいです。

輸入元資料によると
『同地域は北向き斜面が多く日照量が多すぎないために、ピノ特有のコクのあるうまみと、美しい酸がそれぞれ高い次元で両立できる、類稀な産地です。』
とあります。
私が色々こねくり回すよりわかりやすかったです・・・ 

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